空(くう)あり

その言葉を聞いたとき、私は強く感銘を受けた。「空(くう)」とは、仏教の言葉で、「なにもない」ということ。

「なにもない」がそこには「ある」のだということ。

これまでどれだけ「空」に耳を傾けてきただろうかと。

これまでどれだけ「空」から目をそらしてきただろうかと。

「表現」も「感情」も「存在」さえも、結局のところ、「空」にかえりつくのではと、深く掘り起こしてみた。

そこには、ただ「なにもない」が在るだけだった。