Emigration 移住


____移住のこと

―もくじ―

 

#私の家

#熊野という所

#高田と移住について

#移住までの流れ

#ワンポイント


-私の家-

 

私の家は、和歌山県の新宮市にある高田という集落で、熊野地方の山の中にあります。あぜ道をすーっと歩いて行った先にある、青色の屋根の家です。築100年を超える古い木造の母屋と、少しだけ新しい、小さなはなれがあります。

 私がそこで生業としているのは、「木工」です。木工家具、建具、雑貨の製作を行っています。紀州という、かつて木で栄えた町で、木工業というつくり手でいられることは、私はとても幸せだと感じています。

私が、この青い屋根の家と出会ったのは、2019年の夏ごろのことでした。知人の紹介で、当時、町の移住受け入れの活動を行なっていた方にお会いしたことが、私が、この高田という小さな集落に目を向けるきっかけとなったのです。


―熊野という所―

 

「熊野」というのは、街の名前でもあり、地域の名前でもあり、熊野権現(くまのごんげん)、熊野神(くまののかみ)、熊野大神(くまののおおかみ)とよばれる、神々の名前でもあるという、比較的ざっくりとしたニュアンスで使われることが多い言葉です。一般的には、和歌山県の田辺市あたりから海岸に沿って、三重県の熊野市あたりまで、山手に熊野川をさかのぼって、本宮大社のあたりまでの、「熊野の神々の与り知るところ」のことを「熊野エリア」と呼ぶことが多く、古くから熊野詣の聖地として知られています。そのほかにも、30年くらい前から、ちらほらと都会から人が移り住んできては、音楽やアート、備長炭の炭焼きや有機農業などに勤しむ人が増えていき、Iターンの聖地としても名前があげられるようになりました。

 紀伊半島という大きな半島の南端に位置するのですが、南部のほとんどは高速道路が通っておらず、現代日本においては、ある意味「陸の孤島」に近い状態になり、交通のアクセスがないため、「東京から一番遠い場所」というキャッチフレーズで呼ばれることもあります。

 熊野で活動する人の中には、街の発展や活性化、都会とのアクセスの潤滑化を目指す人もいますが、「あえての空白感」「遮断された環境」というのが、自分と向き合うことだったり、内にこもって表現に没頭することだったり、には、良い環境だとすき好む人もいて、どちらかというと私も、そう感じています。


―高田と移住について―

 

 現在私が住んでいる「高田」では、町の事業を行う委員会がいくつか存在し、市街や県外からの移住希望者の対応を行うのが、その中の

「移住委員会」

です。

 もちろん、委員会や町の事業を通さずにお家の大家さんとの個人的なつながりで家を探すことも可能です。実際に、町のこととはあまりかかわりたくない方や、手続きが煩わしいという方は、自力で探されることをお勧めします。しかし、委員会に相談すると、家の修復や事業にかかわる補助金のことがスムースに進んだり、いくつか複数の物件を見学できたりと、利点も多くあるように思います。このページでは、委員会に相談した時の流れを紹介したいと思います。

 

1.ご連絡

 ↓

2.高田を見てみましょう

 ↓

3.高田支所とお話

 ↓

4.大家さんとお話

 ↓

5.不動産契約

 ↓

6.住み始めましょう!

 

という感じです。なお、これは委員会でも固定された流れのフォーマットがあるわけではなく、個々に良い様に対応していくというスタイルのようですので、あくまで、「僕の時はこうでした」という主観的なものとなります。

では、一つ一つ掘り下げていきましょう。


―移住までの流れ―

 

1.ご連絡

 移住受け入れ窓口となっている連絡先に、ご連絡をいただきます。ご連絡方法は、電話、メール、LINE、SNSなど、取りやすい形で連絡を取るとよいでしょう。連絡先は、私のときは、知りあい伝に個人的に移住受け入れ担当者さん(今は人が変わっています。)を紹介していただき、直接電話をして、打ち合わせを行いました。個人的なつながりのある方は、その人を伝うと、ことが早く進むかもしれません。

 一般の連絡先となっているのは、

 

・新宮市役所 高田支所

 

となっています。支所長、職員、地域おこし協力隊員などが親身に対応してくれると思います。よろしければ、この投稿のコメント欄でご連絡をくだされば、担当者につないだり、状況をお聞きしたりと、私なりの対応をさせていただきます。

2.高田を見てみましょう

 百聞は一見に如かず、ということで実際に高田の町を見てみましょう。

 私の時は、受け入れ担当者さんが案内してくれて、高田の地形や町のこと、古民家の状態等を見ながら、町のこと、そこにいる人のことについて、事細かに教えてくれました。何人か、すでに住んでいる移住者さんや、土地の人にも合わせてもらったのを覚えています。

3.高田支所とお話

 高田支所で、市の人たち、委員会の人たちと顔を合わせてお話をします。最初に、高田支所に連絡をした場合、これが一番初めのパートになるかもしれませんが、私の時は、3番目に高田支所に行きました。

 お話は、何か堅苦しいものではなく、フランクに「高田見てみてどうだった^_^?」とか「普段、どんなことやってるの?」とか、顔を合わせてみて簡単なスキンシップをとるようなものでした。いろいろ質問は受け付けてくださり、今後の話や、補助金の話など、公的なシステム関係の話はこの時に聞きました。

4.大家さんとお話

 大家さんには、基本的に委員会の担当者さんが話を進めたくださり、家賃の話、住み始める時期などはある程度決まった状態で、大家さんと会うこととなりました。実際に対面すると、「よろしくお願いします」というご挨拶と、どこからどこまでが範囲内なのか、とか、残ったものをどれぐらい捨てようか、という話をしました。

5.不動産契約

 まちづくりの委員会を通して古民家に移り住む場合、「空き家Bank」というシステムがあるらしく、決まった不動産屋を通して賃貸契約を結ぶこととなります。簡単な書類と手数料がかかります(私の時は10000円でした)。しかし、不動産契約は、法律で必要と定められていますし、これを行わなければ補助金等の手続きができません。きちんと手続きを行いましょう。書類等は支所が用意してくれます。

6.住み始めましょう!

 実際に住み始めましょう。家の状態によっては廃墟状態で、住む前に大工仕事にかからなければならない場合も多くありません。しかし、やり始めると楽しく、好きにいじっていいというとことが多いようなので、自分好みに天井、壁、床をカスタマイズしてみましょう。古民家は、大家さんによりますが、家賃が安く、(私の家は5000円/月です)畑、田んぼ、山などが付属されていることも多いので可能性は無限大です。


―ワンポイント―

 最後に、ワンポイントアドバイスです。一点気を付けなければならないのが、「住民票の移動」です。これは、補助金を使おうと思ったときに、タイミングを考えないといけないもので、住民票を移す前でないと申請ができないものがあるのです。地方自治体のシステムをよく調べてみましょう。


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