
____家を直す〜床〜
木のうえでくらす__。
普段、あまり意識していなかったのですが、
歩く質感が良いと、すこし暮らしがうれしくなります。
いつもはめんどくさいと思ってしまう掃除や整理も、
歩くことがうれしいと
自然とうきうきするものです。
-もくじ-
-防湿-
現代の家は、柱、壁、扉、屋根、床だけでなく、多くのシステムが組み込まれ、様々な外傷から守ることが考えられています。「防湿」もその一つで、一般的に床下の防湿には「防湿シート」とよばれるものを使います。防湿シートは、土間のコンクリートの下に敷くものや、外壁の内側に貼るものなど様々ですが、今回は、既存の家の修復になるため、床下の土みに敷き詰める形にしました。気休め程度かなとは思ったのですが、意外と、敷き詰めるだけでも湿度は防いでくれていると実感しています。
1.寸法を測る
敷き詰めるスペースの寸法をざっくりと図っておきます。シートは大きめに用意して、基礎の壁に立ち上げる様にして貼るので、ここでの寸法はざっくりとで大丈夫だと思います。
2.敷く
シートは、購入時はロール型で長いものなので、良いサイズに切って床下スペースに敷いていきます。この時に、シートとシートのつなぎ目は、最低でも10cmは重ねて敷くようにしましょう。


防湿シートは、建築業者向けの金物屋さんで購入できるかと思います。ネットでも多く出品されています。
3.とめる
防湿シートを、ただ敷いただけだと、風でめくれてしまったり、隙間が多く存在したりします。そのため、きちんと貼ってとめておく必要があります。壁への立ち上がり、つなぎ目の重なりを確保したうえで、養生テープやガムテープでしっかりととめておきましょう。

-断熱-
「防湿」と同じくらい重要なのが「断熱」です。断熱は、冬の寒さをしのいでくれるだけでなく、夏の暑さからも内部空間を守ってくれる、現代家屋にはなくてはならない組織のひとつです。断熱材は、天井や壁に使う「グラスウール」、床下に使う「スタイロ」や「ミラフォーム」とよばれる「発泡材」など、様々なものがあります。私の家では、床下には、「スタイロフォーム」を根太の隙間に敷き詰める、というやり方を採用しました。
1.寸法を測る
根太の隙間は、あらかじめ300mmピッチと決めていましたが、どれくらいの長さが必要か、どれくらいの厚みがフィットするか、など、きちんと図っておきます。スタイロは、3×6(910mm×1820mm)で販売されて入りモノが多く、できる限り無駄のない使い方をすることが望ましいです。厚みは、根太から上に上に飛び出てしまうと、捨て貼り、床板が晴れなくなってしまいますので、根太の厚みよりも薄いものを選びましょう。60mmの根太に対して、断熱の厚み50mmくらいにするのが一般的です。
2.はめ込む
スタイロをちょうどいい大きさに、カッターナイフ等で切ってはめ込んでいきます。発泡スチロールのようなものなので、わりと簡単に切れます。この時に、根太の隙間よりも小さく切ってしまうと、スタイロがスコスコで抜け落ちやすくなってしまいますので、ピッタリか、少し大きめに切って、きゅっと押し込んで入れるくらいがちょうどよいでしょう。
3.隙間を埋める
古い家では、根太にも丸太を使用していることが多いため、スタイロをまっすぐ切ってはめ込んでしまうと、木の曲線部分でどうしても隙間ができてしまいます。できる限り隙間を埋めたほうが、断熱効果は高いと考えられます。スタイロの切れ端などを使って、きれいに埋めていきます。

今回は、こんな↑隙間を埋めるためのスプレーも使ってみました。なかなか高価なものですが、隙間を埋めすのはかなり楽だと感じました。


-捨て張り-
断熱を入れ終わると、いよいよ「捨て貼り」です。これが終わると、自由に歩き回れるようになりますし、だいぶ床らしくなってきます。材料には、捨て貼り用のベニヤ板を使います。3×6(910mm×1820mm)のものが多く、それを切って良いように使うのがよいでしょう。厚みは各種ありますが、私は、12.5mmのものを使いました。建築基準法では、根太の上に12mm以上のものと決まっているようです。
1.寸法を測る
全体の寸法を図り、 どのように並べればよいかをあらかじめ決めておきます。できるだけ、材料を切ったり加工せずに貼れるよう、配置を決めていきます。家の寸法はもともと3×6の大きさに合わせやすいように設定されており、うまく配置すると最大限に無駄を減らせます。1つだけ注意点ですが、捨て貼りのつなぎ目は、必ず根太の上になるようにしましょう。中途半端なところに継ぎ目を作ってしまうと、ベロベロと沈んだりはがれたりするようになります。
2.材料を切る
必要なところは切って大きさを合わせます。寸法をきちんと図って隙間が出ないようにしましょう。丸鋸、手鋸、ノミなどを使って形、大きさを合わせていきます。
3.間配り、ビス止め
配置しながら、ビスでとめていきます。ここでも、ビスの頭は飛び出さないように、軽くめり込ませましょう。
-床板-
捨て貼りの上に貼るのが、床板です。実際にこの上で生活することとなるので、傷がつかないか?とか、どんな見た目、質感にするか?とか、いろいろ気を遣う部分ではあります。
材料も色々で、
・杉板
柔らかく、肌触りの良いものです。冬でも冷たくなりにくく、やさしい質感の材料です。柔らかい分、傷もつきやすく、ささくれにもなりやすいという一面もあります。
・檜板
杉板と比べると固く、傷がつきにくい材料です。滑りもよく、ささくれも出にくいものとなっています。しかし、杉板と比べると冷たくなりやすく、冬になると床の寒さが目立ちます。
・フローリング
杉、檜と比べても強く、傷がつきにくい丈夫な材料です。種類も豊富で色も多くの種類存在します。新築の家だと、フローリングを使った床を一番よく見かけます。ただ、一番、無機質でひんやりしている印象かあります。冬になると、かなり冷たいのも事実です。
と、いった具合に、このほかにも数多く存在します。私の家は、杉板を使いました。
無垢の床板は、一般的には縁甲板とよばれるものを使います。



板に溝をほって重なりを作ったもので、隙間なくきれいに貼ることのできる、優れた材料です。
1.ボンドをつける
板の裏側に、線で波を描くように、おおざっぱに全体にぬっていきます。この時に注意点ですが、板を実際に貼ったときに、ボンドがはみ出ないように注意して塗りましょう。床板用のボンドは取れにくく、はみ出してしまうと後々かなり厄介なことになります。ボンドは、床板用のものなら、どんなものでも結構だと思います。

私は、ホームセンターで買った「床職人」を使いました。
2.貼る
縁甲板の、凸の方を手前にして、壁から貼っていきます。床板を貼ると、持ちやすい木切れなどを使って、隙間が出ないようにぱんぱんとたたいていきます。隙間をなくしてから、タッカーなどでとめてしまいます。大工さんは、エアーの「フロアタッカー」を使いますが、持っていない方は、下穴をあけて、細いビスを揉んでもいいと私は思います。ただしビスを揉む場合、頭が少しでも出てくると床板に隙間ができてしまいますので、十分にめり込ませて、かつ、床板が割れないように気を付けましょう。これは、けっこう難しいと思います。

難しいですが、なかなか楽しく、没頭してしまいます。
―塗装―
最後に、仕上げの塗装です。むらなく、丁寧に仕上げてあげると、ピカピカときれいな床になるでしょう。
1.用意
・塗料
床板の塗料は、「OSMO」のようなオイルの塗料やウレタン系の塗料など様々です。今回私は、ウレタンの床板用塗料を試してみました。少し硬く、難しい一面もありましたが、乾くと水に強く、制度はなかなか良いと感じています。
・塗るもの
塗るものは、「ハケ」でもいいですし、私は、「布」で薄く延ばすこともあります。先日、建築の塗装屋さんに聞いたところ「じゅうたんの切れはし」が一番塗りやすいと聞きました。気になった方は、是非、試してみてください。
2.塗る
むらが出ないように意識しながら薄く延ばしていきます。
3.乾かす
十分に乾かします。ウレタンの場合は、1日は乾かしたほうがいいかもしれません。オイル塗料は、半日足らずで2回目に取り掛かる人も見たことがあります。
4.繰り返し
2、3を繰り返します。

-まとめ-
床板は、毎日その上で生活するわけですから、やはり、色合いも質感も、自分好みのものがいいですよね。少し手をかけてやってみると、なかなか楽しいですし、生活にいろどりが増えるかもしれませんよ。
