____desk

|w1460 D545 H685|

―material-

 

天板___black walnut (胡桃)

 

引出(化粧面)___山桜

 

引出(内、箱)___檜

 

脚___山桜

 

 



「この間、リサイクルショップで雰囲気のいいテーブルを見つけたんだ。でも私には小さすぎるから、脚と引き出しを付けたくれないか。」

 そう話してくれたのは、隣に住む、農家でありミュージシャンでもある家の、一志京子(いっしきょうこ)さんだった。彼女は暇をみつけると、2台のミシンを動かし、服や鞄といった布製品を作っていた。椅子に座って作業をするには、少し背が低すぎるものだったという。それから、「昔、うちに生えていたらしい、古い桜の丸太が倉庫にあるから、それを使ってほしい」と、彼女はそう言った。

 私は、図面を描いて、丸太をひいた。製材すると、多少虫食いはあれど、桜は驚くほどきれいに残っていた。

 この、「高田」という地で、遠い昔に切り落とされた命が、また高田で生きる人間の生活の中で息を吹き返す瞬間を目の当たりにしたとき、私は、深く感銘を覚えた。

切る、削る、整える、組み上げる。そのすべてが、カタカタと音をたてて進むミシンの波を末永くささえ続けてくれることを、心から願っていようと思う。

福井 陽司